多重債務

多重債務者の数

90代の消費者金融業界における業者間の過当競争のより、過剰融資が頻繁に発生していました。その結果、大量の多重債務者を生み出すことに帰結し、支払いが出来なくなってかなりの数の破産者を出したことは記憶に新しいことです。

当時の金利は大手の消費者金融でさえ30%近い暴利を貪っていたことから、返済に行き詰るのは当然のことですし、そんな消費者に対して過剰融資を行って自転車操業をさせていた当時の貸金業者の功罪は決して緩いものではありません。

その当時と比較すると、現在の上限金利は18.0%と引き下げられたものの、同時に多重債務者への審査基準が厳しくなった現実は、自転車操業をしていた人たちにとっては悪夢としかいいようがないでしょう。借入件数が5件以上の多重債務者の多くは、借りれる金融会社を彷徨った挙句、悪質なヤミ金融へたどり着いてしまった人たちも少なくありません。

自己破産を申請する人の殆どが多重債務者ですが、その総数については正確な数字は出ていません。貸金業登録をしていない闇金融などから借りている場合は、その人数を把握することが不可能ですし、銀行や信販会社が保有している信用情報機関のブラックリストにも、それぞれ開示されていないからです。

現在のところ、国内には多重債務者が200万人前後いると推測されています。この人数は、各地の簡易裁判所に申し立てられた支払い命令の件数と、信用情報機関に登録されたブラックリストの数値から換算されたものです。

多重債務者に陥る原因

複数の金融機関からのキャッシングを積み重ね、毎月の返済に困窮しているのが多重債務者であることから、こういった人たちが増加することは消費者金融としても大きな問題として考慮されるべきでしょう。

こういった多重債務者が借入金をクリアすることなど、宝くじでも当たらない限り、殆ど不可能なのが現実です。おそらく毎月の金利を支払うのがやっとのはずです。やがては返済に行き詰まり、自己破産をするのは誰の目にも明らかです。

多重債務者がお金を借りる理由は、「返済するためのお金」ですが、もともとは贅沢品や生活必需品以外のレジャーなどに使ったお金が発端です。

当初のうちは、収入への期待が持てたものの、賃金やボーナスのカット、あるいは会社そのものをリストラされるなどにより収入が激減し、返済できなくなってしまった人も少なくはありません。必要のないお金を借りてまで豪遊するのは考え物ですね。

多重債務に陥る原因

2010年以降に多重債務者が減った理由

2010年に施行された貸金業規制法改正により、多重債務者の数は激減したとの金融庁の発表ですが、30年以上もの間グレーゾーン金利を野放しにして金融業者をボロ儲けさせてきたことへの反省の弁がまったく聞こえないことには、憤りを禁じ得ないとしか言いようがありません。

2007年以降に多重債務者が減った理由は、多重債務者への融資に規制をかけたこと(年収の三分の一以上への融資規制)が第一の理由としてあげられますが、それと2006年以降に発生した過払い金請求によって中小以下の消費者金融が軒並み閉鎖に追い込まれてしまったことも理由の一つです。

消費者金融の時代推移

審査で落とされる理由

消費者金融の審査に落とされる理由は複雑ですが、大きく分けると二つになります。一つは過去の借金履歴において、信用情報機関のデータに事故情報が掲載されてしまっている場合です。

通称「ブラックリスト」と呼称しますが、過去五年以内の間に、自己破産や個人再生などの債務整理をした場合や、支払いの遅延を繰り返していたりすると、ブラックとして登録されてしまいます。

そして、もう一つの理由は総量規制の対象とされてしまう場合です。総量規制とは、2010年6月に施行された改正貸金業法に基づく法律で、年収の三分の一が個人の借入総額の上限とされ、これを超過すると新規の融資は出来なくされてしまうものです。

この法律は、借金の返済に新たな借金をして返済する自転車操業者を防ぐのが目的ですが、実際はそういった顧客は闇金融に流れてしまっているのも現実です。